WEB アプリケーション用に LOTUS DOMINO をプログラミングする


Web での @コマンド
次に掲載される @コマンドは Web でサポートされています。ここに掲載されていない @コマンドは Web では機能しません。これらの @コマンドは、Web 上では制限があるか、Lotus Notes クライアント上とは異なる動きをします。
CalendarFormat

CalendarFormat @コマンドは、カレンダービューで表示する日数を変更します。Web でのオプションは次の通りです。

@Command([CalendarFormat] ; "1")

@Command([CalendarFormat] ; "2")

@Command([CalendarFormat] ; "7")

@Command([CalendarFormat] ; "14")

@Command([CalendarFormat] ; "30")

@Command([CalendarFormat] ; "365")

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenView&Grid=n&Date=yyyy-mm-dd

CalendarGoto

CalendarGoto @コマンドはカレンダービューの指定された日付に移動します。次の例では今日の日付に移動します。

@Command([CalendarGoTo]; @Today)

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenView&Grid=n&Date=yyyy-mm-dd

Compose

Compose @コマンドは新規文書を作成します。

カレントのデータベースで主要文書を作成するには、form パラメータのみを指定してビューやページやナビゲータで Compose を実装します。次の例はビューアクションとして実装され、「Main Topic」フォームで新規文書を作成します。

@Command([Compose]; "Main Topic")

返答文書を作成するには上記のような @コマンドを指定しますが、文書を開くところで実装します。たとえば次のコードが「Main Topic」フォームのアクションとして実装されていれば、そのフォームに基づいて作成された文書を開いてボタンをクリックすれば、返答文書が作成されます。

@Command([Compose]; "Response")

他のデータベースで主要文書を作成するには、databaseform パラメータを指定します。ブラウザは別のサーバーにアクセスできないので server パラメータには空の文字列を指定しなければなりません。次の例は、「document examples.nsf」データベースの「Main Topic」フォームを元にして、このデータベースに新規文書を作成します。

@Command([Compose]; "" :"document examples.nsf"; "Main Topic")

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view?OpenForm

http://host/database/form?OpenForm&ParentUNID=mainunid

EditClear と Clear

EditClearClear @コマンドは、現在開いている文書を削除します。

@Command( [EditClear] )

または

@Command( [Clear] )

Web アプリケーションでは、これらの @コマンドをフォームにのみ実装できます。削除後は「Deleted」という文字列のついた文書がカレントの文書を置き換えます。

Lotus Notes クライアントではこれらの @コマンドは、掲載されている設計要素によって文書に削除マークを付けるか、文字列を削除します。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view/universalID?DeleteDocument

EditDocument

EditDocument @コマンドは文書の読み込みモードと編集モードの切り替えをします。

@Command( [EditDocument] )

Web アプリケーションでは、modepreviewpane パラメータを使用できません。

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view/universalID?EditDocument

EmptyTrash

EmptyTrash @コマンドは削除マークのついた文書を削除しカレントのビューを更新します。

@Command( [EmptyTrash] )

この @コマンドは、[ブラウザでアプレットを使用] または [文書の選択を許可] が選択されている場合のみ、Web 上のビューで機能します。

FileCloseWindow と CloseWindow

ブラウザでは、FileCloseWindowCloseWindow @コマンドが別のページ、通常は 1 つ前に表示されていたページをロードすることで、擬似的にウィンドウを閉じる動作を表します。

文書をサーバーに提出するための FileSave の FileCloseWindow および CloseWindow との併用については FileSave を参照してください。

FileCloseWindow と CloseWindow は、データベースのプロパティで [ページ生成時に JavaScript を使用] が選択されていないと Web では機能しません。これはデフォルトです。

FileOpenDatabase

Web では、FileOpenDatabase @コマンドは、示されているように OpenDocument と必ずいっしょに使用してください。

FileSave

FileSave @コマンドは編集用に開かれていたカレントの文書を保存します。

編集のために開かれたページを送信するには、FileSave を実行した後に OpenView、FileCloseWindow、または CloseWindow を実行します。これはフォームアクションまたはボタンとして実装できます。

FileSave に続けて OpenView を使用すると、文書が保存され、その後、指定されたビューがブラウザで開きます。次に例を示します。

@Command([FileSave]);
@Command([OpenView]; "All Documents")

FileSave に続けて FileCloseWindow か CloseWindow を使用すると、文書が保存され、その後、$$Return フィールドを使用するか何も使用せずに、次に何を開くかが判別されます。

@Command([FileSave]);
@Command([FileCloseWindow])

または

@Command([FileSave]);
@Command([CloseWindow])

文書に $$Return フィールドがない場合は、ブラウザでは「Form processed.」のメッセージと共にページが表示されます。

文書に $$Return フィールドがある場合は、HTML を表示するかリンクに従います。一般的に、$$Return は [表示用の計算結果] のテキストフィールドです。次に、テキストの後にビューリンクが続く例を示します。

"<h3>Document submitted<h3><hr><font size=2><a href=/" +
@WebDbName +
"/All%20Documents?OpenView>All Documents view</a>"

ブラウザでリンク先を表示するには、$$Return フィールドに対する式を角カッコで囲まれた Lotus Domino URL コマンドとして指定します。次の例では、ビューが開きます。

"[/" + @WebDbName + "/All%20Documents?OpenView]"

詳しくは、『アプリケーション開発者ガイド』の「Web の「フォームの処理は終了しました」確認メッセージをカスタマイズする」を参照してください。

FileSave はデータベースのプロパティで [ページ生成時に JavaScript を使用] が選択されていないと Web では機能しません。これはデフォルトです。

Folder と FolderDocuments

FolderFolderDocuments @コマンドは、選択された文書を、ビューまたはフォルダから別のフォルダにコピーまたは移動します。

1. 次のコードは、選択された文書を Favorite Stuff フォルダにコピーします。


2. 次のコードは、選択された文書を Archive フォルダに移動します。
次の @コマンドは、実装するビューまたはフォルダのプロパティ [ブラウザでアプレットを使用] が有効になっている場合のみ Web で機能します。

MoveToTrash

MoveToTrash @コマンドはビューまたはフォルダで選択されている文書に削除マークを付けます。

@Command( [MoveToTrash] )

この @コマンドは、[ブラウザでアプレットを使用] または [文書の選択を許可] が選択されている場合のみ、Web 上のビューで機能します。

NavigateNext と NavNext

NavigateNextNavNext @コマンドは、カレントのビューまたはフォルダの次の文書を開きます。

@Command( [NavigateNext] )

または

@Command( [NavNext] )

Web アプリケーションでは、これらの @コマンドはフォーム上でのみ使用できます。ビューやフォルダでは使用できません。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenDocument

NavigateNextMain と NavNextMain

NavigateNextMainNavNextMain @コマンドは、カレントのビューまたはフォルダの次の主要文書を開きます。

@Command( [NavigateNextMain] )

または

@Command( [NavNextMain] )

Web アプリケーションでは、これらの @コマンドはフォーム上でのみ使用できます。ビューやフォルダでは使用できません。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenDocument

NavigatePrev と NavPrev

NavigatePrevNavPrev @コマンドは、カレントのビューまたはフォルダの前の文書を開きます。

@Command( [NavigatePrev] )

または

@Command( [NavPrev] )

Web アプリケーションでは、これらの @コマンドはフォーム上でのみ使用できます。ビューやフォルダでは使用できません。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenDocument

NavigatePrevMain と NavPrevMain

NavigatePrevMainNavPrevMain @コマンドは、カレントのビューまたはフォルダの前の主要文書を開きます。

@Command( [NavigatePrevMain] )

または

@Command( [NavPrevMain] )

Web アプリケーションでは、これらの @コマンドはフォーム上でのみ使用できます。ビューやフォルダでは使用できません。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID?OpenDocument

OpenDocument

OpenDocument コマンドは OpenView と共に使用し、カレントのデータベースにある文書を開きます。ビューはソートされ OpenView コマンドで大文字小文字以外は正しく key を指定する必要があります。たとえば、次のコードは「Main View」の最初の文書を開きます。このビューの最初の列はソートされていて「one」という値を含んでいます。

@Command([OpenView]; "Main View"; "one");
@Command([OpenDocument])

いくつかの点で Lotus Notes クライアント上での動作と異なります。


Web アプリケーションでは、引数「$first」を使用してビューの最初の文書を開けます。

@Command([OpenView]; "Main View"; "$first");
@Command([OpenDocument])

文書を編集モードで開くには、OpenDocument の writeOrReadOnly パラメータに「1」を指定します。たとえば、

@Command([OpenView]; "Main View"; "one");
@Command([OpenDocument]; "1")

Web アプリケーションでは、OpenDocument で UNIDwidth:height パラメータを使用できません。

OpenDocument コマンドは FileOpenDatabase と共に使用され、別のデータベースの既存の文書を開きます。次の例は「document examples.nsf」データベースの [All Documents] ビューで最初の文書を開きます。

@Command([FileOpenDatabase];
"" :"document examples.nsf"; "All Documents"; "$first");
@Command([OpenDocument])

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view/key?OpenDocument

http://host/database/view/key?EditDocument

OpenFrameset

OpenFrameset @コマンドはフレームセットを開きます。

@Command([OpenFrameset]; "WebToDoFS")

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/frameset?OpenFrameSet&Frame=NotesView&Src=source

OpenHelpDocument

OpenHelpDocument @コマンドは、指定された文書に対するヘルプデータベースまたは指定されたデータベースを開きます。次の例は、『Lotus Domino Designer 6 ヘルプ』の「OpenDocument」トピックを、[Search] ビューに開きます。

@Command([OpenHelpDocument]; [DesignerHelp]; "Search"; "OpenDocument")

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/frameset?OpenFrameSet&Frame=Topic&Src=source

OpenNavigator

OpenNavigator @コマンドはナビゲータを開きます。

@Command([OpenNavigator]; "Main Navigator")

Web アプリケーションでは solo パラメータを使用しないでください。

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/navigator?OpenNavigator

OpenPage

OpenPage @コマンドはページを開きます。

@Command([OpenPage]; "Page One")

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/page?OpenPage

OpenView

OpenView @コマンドはカレントデータベースのビューを開きます。たとえば次のコードは「Main View」を開きます。

@Command([OpenView]; "Main View")

key が指定されている場合、ビューはソートされ OpenView コマンドで大文字小文字以外は正しく key を指定する必要があります。Web では、key を最初に含む行のあるビューを開きます。たとえば、次のコードは「Main View」の最初の行を開きます。この行は「one」という値を含んでいます。

@Command([OpenView]; "Main View"; "one");
@Command([OpenDocument])

Lotus Notes クライアントではキーの一部も指定できます。たとえば「one」の代わりに「o」や「on」も指定できます。Web ではキーは完全に一致するものでなければなりません。

Web アプリケーションでは、key の引数「$first」は最初の行を指します。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view?OpenView

http://host/database/view/OpenView?StartKey=one

文書をサーバーに提出するために FileSave の OpenView との併用については FileSave を参照してください。

RefreshFrame

Web では、RefreshFrame @コマンドは、パラメータを無視してカレントのフレームをリフレッシュします。

@Command([RefreshFrame])

RemoveFromFolder

RemoveFromFolder @コマンドは選択した文書をフォルダから削除します。

@Command( [RemoveFromFolder] )

この @コマンドは、実装するビューまたはフォルダのプロパティ [ブラウザでアプレットを使用] が有効になっている場合のみ Web で機能します。

ToolsRunMacro と RunAgent

ToolsRunMacroRunAgent @コマンドは、カレントのデータベースでエージェントを実行します。たとえば次の式はエージェント「Status = open」を実行します。

@Command([ToolsRunMacro]; "Status = open")

または

@Command([RunAgent]; "Status = open")

エージェントは、データベースのある Lotus Domino サーバーで実行され、Web ブラウザのあるコンピュータ上では実行されません。詳しくは、「Web エージェント」を参照してください。

ViewChange と SwitchView

ViewChangeSwitchView @コマンドは、カレントデータベースのビューを開きます。たとえば次の式は「Main View」を開きます。

@Command([ViewChange]; "Main View")

または

@Command([SwitchView]; "Main View")

Web アプリケーションでは、view パラメータを省略できません。

これらの @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/view/OpenView

ViewCollapse

ViewCollapse @コマンドはビューのカレントのカテゴリまたはカレントの主要文書に含まれるすべてを省略します。

@Command( [ViewCollapseAll] )

この @コマンドは、[ブラウザでアプレットを使用] が選択されている場合のみ、Web 上のビューで機能します。

ViewCollapseAll

ViewCollapseAll @コマンドは、カテゴリの最上位の名前のみが表示されるようにビューを省略します。

@Command( [ViewCollapseAll] )

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/viewy/OpenView&Start=1&Count=30&CollapseView

ViewExpand

ViewExpand @コマンドはビューのカレントのカテゴリまたはカレントの主要文書に含まれるすべてを展開します。

@Command( [ViewCollapseAll] )

この @コマンドは、[ブラウザでアプレットを使用] が選択されている場合のみ、Web 上のビューで機能します。

ViewExpandAll

ViewExpandAll @コマンドはすべてのレベルが表示されるようにビューを展開します。

@Command( [ViewExpandAll] )

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/By+Category/OpenView&Start=1&Count=30&ExpandView

ViewRefreshFields

ViewRefreshFields @コマンドはカレントの開いている文書で、すべての計算結果用のフィールド値を再計算します。

@Command( [ViewRefreshFields] )

この @コマンドは、実装するビューまたはフォルダのプロパティ [ブラウザでアプレットを使用] が有効になっている場合のみ Web で機能します。

ViewShowSearchBar

Web アプリケーションでは、ViewShowSearchBar @コマンドは検索ビューを開きます。

@Command([ViewSearchBar])

Lotus Notes クライアントではこの @コマンドはビューの検索バーの表示非表示を切り替えます。

この @コマンドは次のような形式の URL コマンドと同等です。

http://host/database/universalID/$searchForm?SearchView