式言語


@Name

階層名を操作します。階層付きの名前を階層なしの名前にしたり、階層なしの名前を階層付きの名前にしたりします。また、名前の特定の構成要素だけを取り出すことも、階層名でビューを分類できるように構成要素の順序を逆にすることもできます。

名前を Lotus Domino 形式から LDAP 形式に、またはその逆に変換できます。

メモ LDAP 形式への変換は Release 6 で新しく追加されました。

構文

@Name( [ action ] ; name )

パラメータ

[ action ]


name
戻り値

formattedname


使用法

@Name は、特にビューで階層名を省略するときに便利です。

2 番目のパラメータがリストである場合、この関数はリストの各要素ごとに処理され、戻り値は同じ数の要素を持つリストになります。

階層名は、フルネーム、組織単位、組織、国や地域といった一連の構成要素で修飾されます。階層名を使用すると、ユーザーやサーバーの名前が重複しないことが保証されます。

データベース設計者は、Lotus Notes アプリケーション内でユーザー名がどのように入力され表示されるかを管理する責任があります。操作を簡単にするために、ユーザーが名前を省略形で入力できるようにします。その名前を、@Name を使用して正規の基準書式 (階層付き) に展開します。同様に、@Name を使用して、保存されている名前を正規の基準書式 (階層付き) から省略形に変換して表示します。

名前フィールド、読者フィールド、作成者フィールドを使用する場合、階層名は表示や保存に適した書式に自動的に変換されます。ユーザーが省略形の名前を入力すると、その名前は保存されるときに基準書式に展開されます。名前は常に省略形で表示されます。

階層名のフィールドの内容をビューに表示する場合は、自動的には変換されず、名前の基準書式が表示されます。@Name を使用して名前を省略形に変換するとよいでしょう。

@Name を使用してインターネットアドレスを解析するときは、アドレスは標準 RFC 821 または RFC 822 アドレス形式に準拠していなければなりません。

メモ 既存のユーザー ID と共にパラメータ A、G、I、P、Q、または S を指定した場合、これらのパラメータが機能していないように見えることがあります。これらのパラメータは外部メール製品やゲートウェイ製品で使用されるアドレス方式を利用するために追加されたパラメータです。メールメッセージを外部メールソースから Lotus Notes/Domino 内に受信するとき、命名規約に構成要素を追加することができます。@Name 関数を使用してこれらの追加構成要素を含む階層名を操作できます。Lotus Domino の ID と名前ではこのような追加構成要素は使用されないため、この 6 種類のパラメータを標準の Lotus Domino ID や名前と共に使用することはできません。

すべてのパラメータを利用する完全な階層名の例を次に示します。

G=Joe/I=JS/S=Smith/Q=Jr/CN=Joseph Smith/OU=Assembly/OU=Engineering/O=Acme/P=PrivAdmin/ A=PubAdmin/C=US

クロスリファレンス

LotusScript NotesName クラス

Java Name クラス


関連項目