アプリケーションの設計


組み込み機能を持った事前定義のフィールド
IBM(R) Lotus Domino(R) には、機能を自動的に追加する事前定義フィールドが用意されています。対象となる機能は、このフィールドが存在しなければ設計者自身がプログラミングする必要がある機能です。たとえば、メール機能オプションを備えたフォームを設計するには、SendTo や CopyTo のように事前定義されたメールフィールドをフォームに追加します。Lotus Domino Designer はフィールドを識別し、メール送信された文書の配信経路を決めて配達するメールルーターと協調して動作します。

意図した使用とは異なる方法で予約名を使おうとしたり、フィールドを再定義しようとすると、Lotus Domino Designer によりエラーメッセージが表示されます。

埋め込み設計要素の予約名
予約フィールド名Contains
$$ViewBody 埋め込みビュー
$$ViewList 埋め込みフォルダペイン
$$NavigatorBody 埋め込みナビゲータ
$GroupScheduleRefreshMode 埋め込みグループスケジュールコントロールを更新するための値
$GroupScheduleShowLegend 値 (0 または 1)。値が 0 の場合は、カラー凡例は表示されません。値が 1 の場合は、カラー凡例が表示されます。デフォルトは、1 です。

課金アプリケーションで使用する予約フィールド
予約フィールド名課金レコードが作成される条件
$ChargeRead ユーザーがこのフィールドを含む文書を開いた場合
$ChargeWrite ユーザーがこのフィールドを含む文書を作成、コピー、編集、保存した場合

予約フィールドの一般的な使用法
予約フィールド名使い方
Categories 文書を分類します。
$VersionOpt 文書のバージョントラッキングを管理します。
FolderOptions 新規文書をフォルダに入れます。
SecretEncryptionKeys フィールドをパブリック暗号キーではなくシークレット暗号キーで暗号化します。
HTML HTML を直接サーバーに渡します。
$$HTMLHead 文書の <HEAD> タグで管理される HTML 情報を渡します。渡される情報は、メタデータ (<META ...> タグを使用)、JavaScript(TM) コード (<SCRIPT ...> タグを使用)、または CSS 情報 (<STYLE ...> タグ) です。
ReturnWeb ユーザーが文書を送信すると、IBM(R) Lotus Domino(R) により、デフォルトの確認メッセージ「フォームの処理は終了しました」が返答されます。デフォルトの応答を上書きするには、フォームへ計算結果のテキストフィールドを追加して、それに $$Return という名前を付けます。HTML を計算結果の値として使用して、カスタマイズした確認を作成します。

フォームの内部フィールド

フォームが文書に保存されている場合、フォーム名は [$Title] という内部フィールドに保存されています。 異なるフォームを使用して文書を表示するには、この格納されたフォーム情報を削除し、文書を表示するための別のフォームを指定するエージェントを作成します。

関連項目