アプリケーションの設計
数値フィールド
数値フィールドの値を数値だけに制限できます。また、フォーム上で数値がどのように表示されるかを定義できます。たとえば、[予算] フォーム上の [月合計] フィールドは、次の式中のフィールドの値を合計して全体の予算を求めるために使用します。
Advertising + Entertainment + Miscellaneous + Overhead + Salaries + Travel
ユーザーが数値フィールドの値を変更できないようにしたい場合は、[フィールドのプロパティ] インフォボックスで [計算結果] オプションを選択します。前述の例では、[月合計] フィールドは計算結果であるため、ユーザーは値を編集できません。
計算に使用するフィールドにはデフォルト値を設定する必要があります。デフォルト値を設定しなかった場合、「演算子または@関数のデータの種類が不適切です。テキストでなければいけません」というメッセージが表示されます。
[フィールドのプロパティ] インフォボックスの [制御] タブでは、ユーザー指定のカスタム設定に応じたフォーマットをフィールドで表示するかどうか、またはユーザーのワークステーションのデフォルト設定をフィールドで使用するかどうかを指定することができます。
[制御] タブで、次の中から数値のフォーマットを選択します。
メモ 数値フィールドは、ゼロではない小数点以下 8 桁までの数値を、精度を落とさずに格納できます。IBM(R) Lotus Notes(R) では、業界標準の IEEE64 を使用して浮動小数点演算を実現しています。小数点以下 8 桁を超える数値 (ゼロ以外) を入力すると、数値の丸め処理が行われ、入力した数とは異なる数が表示されて格納される場合があります。
通貨フィールド
数値フィールドの種類として通貨を選択するには、[フィールドのプロパティ] インフォボックスの [制御] タブで [通貨] チェックボックスをオンにします。通貨の場合、複数の通貨形式を表示するために複数のフィールドを使用することがあるため、フィールドレベルで設定を適用できます。
ユーザープリファレンスで定義した通貨を使用する場合は、[ユーザープリファレンス] で [ユーザー設定] を選択します。カスタム通貨を定義する場合は、[ユーザープリファレンス] で [カスタム] を選択します。
[ユーザープリファレンス] で [カスタム] を選択した場合は、[制御] タブの [通貨のシンボル] にオプションが追加されます。通貨記号は、広範なプルダウンリストからも選択できます。[カスタム] チェックボックスをオンにすると、選択した通貨 (別の通貨記号も選択可) がその隣にある 1 番目のボックスに表示され、その通貨に対応する国別コードが 2 番目のボックスに表示されます。その後、国別コードは修正できます。たとえば、ドル記号 ($) はカナダ、ジャマイカ、アメリカなど複数の国で通貨記号として使用されていて、それぞれの国でその値が異なります。そのため、場合によっては選択した通貨記号に対応する国別コードに変更する必要があります。国および ISO 準拠の国別コードの一覧については、http://www.chemie.fu-berlin.de/diverse/doc/ISO_3166.html を参照してください。
必要な通貨記号がリストにない場合は、通貨記号を表す ASCII 文字を貼り付け、プルダウンリストから対応する国別コードを選択すると、カスタム通貨記号を作成することができます。
注意 複数の通貨形式を適用すると、式言語またはスクリプト言語を使用して値を結合した場合に予測しない結果が生じることがあります。たとえば、1 つのフィールドが英国ポンドの形式で、もう 1 つのフィールドがアメリカドルの形式で表示するような場合です。
関連項目