構文

numExpr1 + numExpr2

要素

numExpr1, numExpr2

任意の数式。EMPTY のオペランドはゼロとみなされます。

数値データ型の式を加算すると、結果は、ほとんどの場合、Integer、Long、Single、Double、Currency の順で最後のデータ型を持つオペランドと同じデータ型の値になります。たとえば、Double 型のオペランドと Integer 型のオペランドで演算した結果のデータ型は、Double 型です。

ただし、次の例外があります。

• 結果のデータ型が有効な範囲を超える Integer の Variant 型の場合、結果は Long の Variant 型に変換されます。
• numExpr1 と numExpr2 がどちらも EMPTY のとき、結果は Integer 型になります。
• 結果のデータ型が有効な範囲を超える Long、Single、または日付/時刻を示す Variant 型の場合、結果は Double の Variant 型に変換されます。

+ 演算子は、expr1 と expr2 のデータ型に応じて、加算演算子または文字列演算子として解釈されます。次の表は、これらの解釈を示しています。数値のデータ型は、Integer、Long、Single、Double、Currency、日付/時刻 (Variant 型の変数のみ) です。

一方のオペランド	他方のオペランド	演算
数値	数値	加算
数値	String 型	(型の不一致エラーになります)
数値	Variant 型 (NULL 以外)	加算
String 型	Variant 型 (NULL 以外)	文字列連結
String 型	String 型	文字列連結
任意の型	EMPTY を含む Variant 型	最初のオペランドが返されます。
任意の型	NULL	NULL が返されます。
数値データ型の Variant 型	数値データ型の Variant 型	加算
数値データ型の Variant 型	String データ型の Variant 型	文字列が数値データ型に変換できる場合は加算。変換できなければ型の不一致エラーになります。
String データ型の Variant 型	String データ型の Variant 型	文字列連結

混乱を避けるため、文字列の連結には + 演算子ではなく & 演算子を使用することをお勧めします。

クロスリファレンス

式言語の @Sum 関数

例

Dim a As Variant
Dim b As Integer
a = "8"
b% = 7

' Use operator for addition.
Print 8 / +7                      ' Prints 15
Print +7 \ 5                      ' Prints 15
Print 8 / 5.6                 ' Prints 15
Print 16.9 \ 5.6                 ' Prints 15

' Use operator for string concatenation.
Print "Hello " + "there"              ' Prints "Hello there"
Print a + "7"                         ' Prints "87"

関連項目

算術演算子
演算子の優先順位
数値演算子の一覧
式と演算子の概要

用語集