アプリケーションの設計
フォームは作成元のデータベースに格納され、関連するすべての文書を表示する際に使用されます。ただし、文書をデータベースにメールで送信する際に、この文書の作成に使用されたフォームが送信先のデータベースに定義されていない場合があります。この場合、文書の作成に使用されたフォームを各文書に保存するように指定することができます。各文書にフォームを保存すると、メモリの消費量が増えます。
ユーザーが文書を開くと、どのフォームを使用して文書を表示するかが次のルールによって判別されます。
各文書にフォームを保存すると、フォームがデータベースにない、名前が変更されている、または削除されているなどの場合でも、文書を正しく表示できます。ただし、この機能はシステムのメモリの使用量を増加させ、通常の約 20 倍のディスクスペースを必要とすることもあります。また、フォームの設計を変更すると、文書に保存したフォームのコピーすべてを更新するには簡単な方法はありません。通常は、以下の条件に該当する場合のみ、フォームを文書に保存します。
各文書にフォームを保存する
1. フォームを開きます。
2. [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。
3. [フォーム情報] タブをクリックします。
4. [フォームを文書に保存] を選択して、[フォームのプロパティ] インフォボックスを閉じます。
5. [アプリケーションのプロパティ] を開きます。[基本] タブで、[格納フォームの使用を許可] をオンにします。
保存フォームを変更する
文書にフォームを保存するときに、フォーム名を [$Title] という非表示フィールドに保存します。 詳細情報は [$Info]、[$WindowTitle]、[$Body] というフィールドに保存されます。異なるフォームを使用して文書を表示するには、この格納されたフォーム情報を削除し、文書を表示するための別のフォームを指定するエージェントを作成します。
保存フォームのある共有フィールドと文書
フォームに共有フィールドがある場合、このフィールドは、文書に保存されるフォームのコピー内の単独使用フィールドに変換されます。 これで共有フィールド定義がないデータベースに文書のコピーを保存した場合でも、確実にこのフィールドを使用できます。オリジナルのフォームでは、このフィールドの共有という定義は変わりません。
フォーム式
デフォルトのフォーム選択を上書きするには、特定のビューに対するフォーム式を作成します。たとえば、ユーザーが文書を編集するときにすべてのフィールドを表示するフォーム式や、ユーザーが文書を読み込むときにフィールド順序の変更やフィールドの省略を行うフォーム式を記述することができます。フォーム式は指定のビューだけに適用されるため、別のビューで作成された文書にはフォーム式を使用しません。
データベースにデフォルトのフォームを指定する
1. [フォームのプロパティ] インフォボックスを開きます。
2. [フォーム情報] タブをクリックします。
3. [デフォルトのデータベースフォーム] を選択します。
フォーム保存の代替方法
文書にフォームを保存する代わりに、LotusScript の Send メソッドを使用して、文書とともにメール送信できるフォームを設計できます。これにより、データベースで確実に正しいフォームの文書が表示できますが、各文書にフォームを格納する必要はありません。
関連項目