文書に新規のアイテムを作成してアイテムの値を設定します。

メモ 一般的には、ReplaceItemValue のほうが AppendItemValue よりもよく使用されます。1 つの文書内に同じ名前のアイテムがすでに存在する場合、AppendItemValue は同じ名前の 2 つ目のアイテムを作成し、その重複したアイテムには (対処方法を使用する場合を除いて) アクセスできません。新しい文書を作成する場合は、AppendItemValue は安全です。

定義位置

NotesDocument

構文

Set notesItem = notesDocument.AppendItemValue( itemName$, value )

パラメータ

itemName$

String 型。新規アイテムの名前です。

新規アイテムの値です。新規アイテムのデータ型はアイテムに設定する値のデータ型に応じて変わります。

	value のデータ型	作成される Lotus Notes アイテム
	String 型	value を含むテキストアイテム
	String 型の配列	value の各要素を含むテキストアイテム
	Long 型、Integer 型、Double 型、Single 型、または Currency 型	value を含む数値アイテム
	Long 型、Integer 型、Double 型、Single 型、または Currency 型の配列	value の各要素を含む数値アイテム
	DATE 形式の Variant 型、または NotesDateTime 型	value を含む日時アイテム
	DATE 形式の Variant 型の配列、または NotesDateTime 型の配列	value の各要素を含む日時アイテム
	NotesItem 型	データ型と値が NotesItem と一致するアイテム

必要に応じて、データ型の変換が行われます。たとえば、浮動小数点数値アイテムは倍精度であるため、Single 型の値は Double 型に変換されてから保存されます。

notesItem

NotesItem 名。新規アイテムを返します。

新規アイテムを文書に保存するには、AppendItemValue を呼び出した後に Save メソッドを呼び出す必要があります。

文書に itemName$ というアイテムがすでにあるとき、AppendItemValue は既存のアイテムを新規アイテムに置換しません。代わりにそれは、同じ名前のアイテムを作成し、指定された値を与えます。

新規アイテムの IsSummary プロパティはデフォルトで True が設定されます。つまり、アイテムの値はビューかフォルダで表示できます。

「拡張クラス」構文

NotesDocument「拡張クラス」構文を使用しても文書にアイテムを作成できます。NotesDocument「拡張クラス」構文を使用すると、AppendItemValue を使用する必要がありません。たとえば次のようなスクリプトがあるとします。

Dim item As NotesItem
Set item = doc.AppendItemValue _
( "Subject", "Update on stock options" )
Call doc.Save( False, True )

doc.Subject = "Update on stock options"
Call doc.Save( False, True )

• 指定された名前のアイテムがすでにあるときには、AppendItemValue は同じ名前のアイテムを新規に作成します。それに対し、拡張クラス構文は、ReplaceItemValue メソッドと同様に動作し、新しい値を含むアイテムによって既存のすべてのアイテムを置換します。
• AppendItemValue は作成したアイテムを表す NotesItem オブジェクトを返します。

次の理由により appendItemValue を使用します。

• 作成したコードを他の人が読む場合、拡張構文は NotesDocument のメソッドまたはプロパティと混同されやすい
• 将来のリリースでアイテム名が競合するメソッドまたはプロパティが追加された場合に、作成したコードが正しく機能しなくなる場合がある
• AppendItemValue のほうがやや効率的

Java Document クラスの appendItemValue メソッド

例
関連項目

LotusScript のクラスでアイテムを作成して値を代入する

用語集