アプリケーションの設計


ナビゲータにアクションを追加する
ナビゲータにオブジェクトを追加してから、オブジェクトにアクションを割り当てると、ナビゲータを自動化できます。たとえば、ユーザーがクリックしたときに特定のビューを表示する図形ボタンをプログラミングするには、[実行] - [シンプルアクション] を選択し、プログラムペインの [アクション] フィールドで [ビュー/フォルダを開く] を選択します。次に、プログラムペインで特定のビューを選択します。

ナビゲータのシンプルアクション

次のようなナビゲータのシンプルアクションを使用できます。

アクションビューまたはフォルダを開く

ユーザーがビューまたはフォルダを開くオブジェクトをクリックしたときにプリビューペインが開いていた場合は、新しいビューまたはフォルダによって選択された文書を表示するように、プリビューペインが変わります。

アクションフォルダに別名を指定

フォルダがすでに開いている場合に、フォルダを起動するオブジェクトをユーザーがクリックすると、現在のフォルダは閉じて、起動されたフォルダが開きます。フォルダは常に 1 つだけ開くことができます。[表示] - [移動] を選択すると、元のフォルダに戻ることができます。

アクション別のナビゲータを開く

ユーザーがオブジェクトをクリックしたときにナビゲータが開いていた場合は、現在のナビゲータが新しいナビゲータに置き換えられます。新しいナビゲータは、現在のナビゲータと同じデータベース内になければなりません。

アクションリンクを開く

アクションを実行すると、文書、ビュー、またはデータベースにリンクを貼り付けるように要求されます。ユーザーが文書、ビュー、またはデータベースをクリックすると、指定された文書、ビュー、またはデータベースが IBM(R) Lotus Domino(R) Designer により表示されます。

アクションURL を開く

アクションを実行すると、開きたい URL を指定するように要求されます。ユーザーがナビゲータオブジェクトをクリックすると、URL が開きます。

カスタムアクション

@関数式または LotusScript のプログラムを使用して、カスタムアクションを定義できます。@関数式を実行するナビゲータにより、ビュー、フォルダ、ナビゲータ、またはリンクへの切り替えに関係しない特殊なアクションを作成できます。

アクションを割り当てるには

1. 新規のナビゲータを作成するか、既存のナビゲータを開きます。

2. ナビゲータオブジェクトを選択します。

3. プログラムペインで、[実行] の [シンプルアクション] をクリックします。

4. 実行するシンプルアクションを選択してから、必要な情報を入力します。

5. ナビゲータを閉じて保存します。

式またはスクリプトを割り当てるには

1. 新規のナビゲータを作成するか、既存のナビゲータを開きます。

2. ナビゲータオブジェクトを選択します。

3. プログラムペインの [実行] - [式] を選択して、式を追加します。式を入力したら、緑色のチェックマークをクリックして式を確認します。

4. プログラムペインの [実行] - [LotusScript] を選択して、スクリプトを追加します。LotusScript プログラムを作成します。

5. ナビゲータを閉じて保存します。

ボタンおよびホットスポットに割り当てる式とスクリプトの作成について詳しくは、『Lotus Domino Designer プログラミングガイド』を参照してください。

このセクションでは、ナビゲータの自動化の例について解説します。

ビューを開く
ユーザーは、ビューの名前を覚えていなくても、ナビゲータ内の図形を選択するだけでビューを切り替えることができます。ただしその図形には、別のビューに切り替える設定をする必要があります。ディスカッションテンプレートのメインナビゲータは、オブジェクトを使用して [すべての文書] ビュー、[カテゴリ別] ビュー、[作成者別] ビューを表示します。

ナビゲータを開くナビゲータオブジェクトを作成する
別のナビゲータに切り替わるナビゲータオブジェクト (ボタンなど) を使用すると、ユーザーは順番に図形をクリックするだけで、必要な情報を取り出すことができます。

次のナビゲータには、1-2-3 で作成された棒グラフが表示されています。

地域別の売上を表す棒線をクリックすると、詳細情報が表示されます。最初のナビゲータのそれぞれの棒線は、国別の週間売り上げを示すナビゲータへ移動できる長方形のホットスポットです。2 番目のナビゲータでは、国別の週間売上を示す別の棒グラフが表示されます。このグラフの棒線をクリックすると、該当する国のビューが開きます。たとえば、フランスのビューを開くことができます。2 番目のナビゲータの棒線は、それぞれが長方形のホットスポットです。このホットスポットで [ビュー/フォルダを開く] アクションを使用すると、該当する国のビューが指定されます。

棒グラフの長方形のホットス

@関数式によってショートカットナビゲータを作成する
このショートカットナビゲータを使用すると、ユーザーはアイコンをクリックするだけで、新しい [アクション項目] 文書を作成できます。[作成] メニューを使用する必要はありません。

ショートカットナビゲータ

アイコンには、[実行] の [式] というアクションが指定されています。このアクションでは、次の式を使用します。

@Command([Compose];"";"3. Action Item")

LotusScript プログラムを実行するナビゲータオブジェクトを作成する
ユーザーがナビゲータオブジェクト (ボタンなど) をダブルクリックすると、次のスクリプトにより現在のデータベースが開きます。

Sub Initialize
    Dim session As New NotesSession
    Dim db As NotesDatabase
    Set db = session.CurrentDatabase
    Call db.Open("", "")
    Messagebox(db.Title & " " & db.FileName)
    If db.IsOpen = True Then msg$ = "open" Else msg$ = "closed"
    Messagebox("Database is " & msg$)
End Sub

関連項目