アプリケーションの管理


アプリケーションのテスト運営を行う
アプリケーションのレビューが完了したら、次に数人のユーザーを使用してアプリケーションのテスト運営を行います。アプリケーションが正しく実行され、すべての処理が確実に行われるかを確認します。アプリケーションユーザーはそれぞれの視点からアプリケーションを使用するため、レビューでは検出できなかった問題が指摘されることがよくあります。

アプリケーションのテスト運営を行うよう指示されたユーザーだけが、アプリケーションにアクセスできるように設定します。デフォルトアクセス権限として [なし] を指定します。次に、特定のユーザーが各自に許可されている範囲内でアプリケーションにアクセスできるようにするために、特定のアクセスレベルとアクセス権限を割り当てます。設計者自身はテスト前と同様に [管理者] アクセス権限を設定します。テスト期間中にアクセス制御リストを変更し、テストを行っているユーザーからコメントを求めることができます。

アプリケーションのテスト運営を行う

1. アプリケーションのローカルのバックアップコピーを作成するため、[ファイル] - [アプリケーション] - [コピー] を選択します。テスト運営中に加えられた変更を元に戻す必要がある場合に、このバックアップコピーを使用します。

2. 「データベースについて」文書を作成して、アプリケーションがテスト段階であることを記述します。ユーザーが質問、コメント、提案を設計者に連絡できるように、設計者の名前、電子メールアドレス、電話番号をユーザーに提供します。

3. テストを行うユーザーが設計者に意見を提供しやすくするため、コメントフォームを作成します。1 つ以上のビューにコメントフォームを組み込みます。コメントフォームの設計時には、フォームが [作成] メニューに組み込まれるように指定されているか、またはフォームを作成するためのボタンまたはアクションをユーザーが使用できるようになっていることを確認してください。

4. テストを行うユーザーをアクセス制御リストに追加するため、[ファイル] - [アプリケーション] - [アクセス制御] を選択します。設計者の [管理者] のアクセス権を変更しないように注意してください。

5. テスト運営用にサーバーへの書き込みアクセス権限を設計者に設定するよう、IBM(R) Lotus Notes(R) 管理者に依頼します。また、テスト運営中にサーバーへアクセスする必要のあるユーザー名を Lotus Notes 管理者に連絡します。

6. [ファイル] - [アプリケーション] - [コピー] を選択します。アプリケーションがサーバーにコピーされます。次に、1 台のサーバーを使用してアプリケーションをテストします。この時点では、まだレプリカを作成しないでください。


7. 今後データベースをモバイルラップトップマシンへ複製したり、サーバー間でデータベースを複製したりする場合には、複製式が機能しているか、またサーバーは複製処理を十分に行えるものであるかを確認します。たとえば年次報告システムでは、報告書の書き込み期間中だけサーバーに要求を出しますが、期間外では要求を出しません。
8. データベースの機能や使い方に関する質問を記録しておきます。このような質問には、「データベースの使い方」文書や、データベースの設計についても含まれます。

関連項目