アプリケーションの設計


埋め込みスケジューラを作成する
埋め込みスケジューラを使用すると、ユーザーのスケジュールを表示するためのフォームやサブフォームを設計することができます。たとえば、部の会議をスケジュールするユーザー用のフォームを作成することができます。フォームにスケジューラを埋め込むと、すべてのユーザーのスケジュールを確認しながら会議の時間を設定することができます。また、埋め込みスケジューラ内でユーザー名をクリックして、そのユーザーのカレンダービューを開くこともできます (ただし、そのユーザーのメールプリファレンスで権限が与えられている場合のみ)。プログラミングにより、カレンダーが別のフレーム内、またはそれ自体のウィンドウで開くように設定できます。埋め込みスケジューラのフォームの例については、[メール (6)] テンプレートの [グループカレンダー] フォームを参照してください。

埋め込みスケジューラの役割には次の 4 つがあります。


フォームまたはサブフォームで埋め込みスケジューラを作成する

1 つ以上の埋め込みスケジューラを、フォームまたはサブフォームに埋め込むことができます。

1. 埋め込みスケジューラのフォームまたはサブフォームを開くか、または作成します。

2. 埋め込みスケジューラを表示する場所にカーソルを移動します。

3. [作成] - [埋め込み設計要素] - [スケジューラ] を選択します。

メモ フォームまたはサブフォームの設計時には、埋め込みスケジューラはスケジュール情報を表示しません。

埋め込みスケジューラのフィールドを作成する

埋め込みスケジューラは、誰のスケジュールを表示するにも、まず次の 3 つの情報を必要とします。


これらのデータを収集する 1 つの方法は、フォーム上に編集可能なフィールドを作成し、ユーザーが表示したい情報を自分で入力できるようにすることです。また、LotusScript や式言語を使用して、フィールドアイテムを作成することもできます。アクションボタンと式言語を使用してデータを収集する例を、[メール (6)] テンプレートの [GroupScheduler] フォームで参照してください。

フィールドを作成したら、または他のデータ収集手段が整ったら、それらのフィールドを埋め込みスケジューラ属性と関連付けます。

埋め込みスケジューラをプログラミングする

データ収集用のフィールドを作成後、埋め込みスケジューラがフィールドからデータを取り出せるようプログラミングする必要があります。次の属性を使用して、埋め込みスケジューラをプログラミングできます。

フィールドを属性と関連付けるには:

1. インフォリストの [オブジェクト] タブから属性を選択します。

2. プログラムペインのスクリプトエリアに、フィールド名を引用符で囲んで入力します。
属性説明
Required people items複数のアイテム名のテキストリストを評価する式です。実行時に、スケジュールにより必須ユーザーが表示されます。

この属性のデータを取得するための式を LotusScript で記述する場合は、1 つまたは複数のフィールド名のテキストリストと照らし合わせて評価を行わなくてはなりません。

Optional people items複数のアイテム名のテキストリストを評価する式です。実行時に、スケジュールによりオプションのユーザーが表示されます。
Rooms items複数のアイテム名のテキストリストを評価する式です。実行時に、スケジュールにより一連の会議室が表示されます。
Resources items複数のアイテム名のテキストリストを評価する式です。実行時に、スケジュールにより一連のリソースの会議室が表示されます。
Interval start time任意のアイテム名を評価する式です。実行時に、このアイテムに含まれる日時の値は、会議の開始日時を示します。
Interval end time任意のアイテム名を評価する式です。実行時に、このアイテムに含まれる日時の値は、会議の終了日時を示します。
Grid Start time任意のアイテム名を評価する式です。この属性が指定されていない場合、スケジュールの使用時間のグリッドが現在の日時から始まります。イベントが指定されている場合、このアイテムに含まれる日時が検証されます。

日時の値の時刻の部分が ALLDAY に設定されていると、使用時間のグリッドに指定した日付と現在の時刻が使用されます。日時の値の時刻の部分が ANYDAY に設定されていると、使用時間のグリッドに現在の日付と指定した時刻が使用されます。

このフィールドの値は、日時でなくてはなりません。値が日付と時刻ではない場合は、ユーザーのシステムの現在の日時がデフォルトになります。値が日付だけの場合は、その日付とユーザーのシステムの現在の時刻がデフォルトになります。値が時刻だけの場合は、その時刻とユーザーのシステムの現在の日付がデフォルトになります。

ユーザーがフォームにアクセスすると、スケジュール情報は指定された日付から始まります。ユーザーは、左右の矢印をクリックすることで、表示される週を変えることができます。毎日が指定の時刻から始まります。時刻は、分単位以下が切り捨てられ、時間単位で表示されます。

スケジュールは、ユーザーの地方時間帯に依存します。たとえば、太平洋時間帯で 9 時から 5 時が空き時間のユーザーは、EST ユーザーにとっては 12 時から 8 時の間が空き時間として表示されます。

Display hours per day任意のアイテム名を評価する式です。実行時に、このアイテムに含まれる数値は、日付ごとの使用時間のグリッドが表示される時間帯を示します。

この属性は、各個人のスケジュールを何時間表示するかを判断するのに使用されます。このフィールドの値は 1 から 24 の整数のいずれかでなくてはなりません。1 未満の値はデフォルトで 1 とされ、24 より大きい値はデフォルトで 12 とされます。

Schedule Detail items複数のアイテム名のテキストリストを評価する式です。スケジュールによりスケジューリングデータが取り出された場合、これらのアイテムの詳細なデータが要求されます。

凡例を表示する

埋め込みスケジューラが含まれるフォーム上に予約フィールドを作成し、ユーザーが凡例の表示をオフまたはオンに切り替えられるように設定できます。予約フィールドの名前は「$GroupScheduleShowLegend」です。有効な値は、「0 - 凡例表示をオフにする」と、「1 - 凡例表示をオンにする」です。

埋め込みスケジューラのプロパティを設定する

1. [埋め込みスケジューラのプロパティ] インフォボックスを開きます。

2. [情報] タブでは、埋め込みスケジューラの次のプロパティを指定できます。


3. 埋め込みスケジューラのプロパティインフォボックスの [色] タブでは、前景色および背景色をカスタマイズできます。

4. 埋め込みスケジューラのプロパティインフォボックスの [レイアウト] タブでは、埋め込みスケジューラの幅および高さのプロパティを設定できます。