LOTUSSCRIPT /COM/OLE のクラス
OLE カスタムコントロールを Lotus Domino Designer フォームに埋め込んで、ネイティブオブジェクトの場合と同じようにスクリプトを作成できます。コントロールがアクティブな (フォーカスされている) 場合、メニューは Lotus Domino Designer (ファイル、アプレット、およびウィンドウ) とコントロールアイテムの組み合わせになります。コントロールのメニューアイテムには、それ自身用のもの (たとえばスプレッドシートコントロールには [スプレッドシート]) およびヘルプが含まれます。コントロールのヘルプは Lotus Domino のヘルプの代わりになります。
アプレットメニューアイテムでは、次の操作ができます。
UI を介して OLE カスタムコントロールを挿入する
ユーザーインタフェース (UI) から Lotus Domino Designer のフォームや文書に OLE カスタムコントロールを挿入するには、次の操作を行います。
1. フォームを開き、コントロールを挿入したいリッチテキストフィールドにカーソルを移動します。
2. [作成] - [オブジェクト] を選択します。
3. [新規コントロールの作成] を選択します。
4. リストから挿入したいコントロールを選択します。コントロールは [新規オブジェクトの作成] リストにも入っており、黄色の背景色の記号でフラグが付けられています。登録済みコントロール以外を挿入するには、[コントロール追加] を選択してコントロールファイルのパスを入力します。
LotusScript を介して OLE カスタムコントロールを挿入する
LotusScript から OLE カスタムコントロールを Lotus Domino Designer のフォームまたは文書へ挿入するには、フォームスクリプトの 1 つに NotesUIDocument の CreateObject メソッドを使用します。たとえば、フォームの PostOpen スクリプトに次のステートメントを入れます。
Set Cal = Source.CreateObject("Calendar", _
"MSCAL.Calendar.7")
Source は現在の文書の NotesUIDocument オブジェクトです。2 番目のパラメータは、OLE カスタムコントロールである登録済み OLE オブジェクト名 (大文字小文字の区別あり) でなければなりません。最初のパラメータはユーザーが考案した参照名です。CreateObject は OLE オブジェクトへの参照変数を返します。
既存のコントロールにアクセスするには、フォームに添付されたスクリプトで NotesUIDocument の GetObject メソッドを使用します。たとえば、
Set Cal = Source.GetObject("Calendar")
LotusScript で OLE カスタムコントロールを使用する
OLE カスタムコントロールのプロパティとメソッドは、ネイティブな LotusScript オブジェクトと同様にアクセスできます。次の例は、カレンダーコントロールの FirstDay プロパティを 2 に設定します。この 2 は月曜日を示し、デフォルトでは 1 の日曜日になります。参照変数は Cal です。
Cal.FirstDay = 2
LotusScript ブラウザで、登録済みの OLE カスタムコントロールのプロパティとメソッドを調べることができます。[OLE クラス] の下を探してください。
UI を通して OLE カスタムコントロールをフォームに挿入すると、コントロールとそのイベントはフォーム上のほかのオブジェクトと同じように [定義] および [イベント] のボックスで利用できるようになります。
NotesFlow 対応の OLE カスタムコントロールは、Lotus Domino Designer のアクション、ボタン、またはホットスポットの ObjectExecute スクリプトを介してユーザーがそのコントロールのイベントを処理できる方式を提供する場合もあります。この方法は、フォームに挿入されない OLE カスタムコントロールに使用すると便利です。
例 関連項目