LOTUS CONNECTOR
notes.ini ファイルを使用して LEI の一部の機能を調整できます。たとえば、このファイルに次の行を追加すると、ローカルマシンのネイティブキャラクタセットを無効化できます。
EINativeText=IBMCP932
LCSTREAMFMT_IBMCP932 は、IBM のキャラクタセットコードページ 932 を表します。LEI での各国キャラクタセットについて詳しくは、『IBM LEI (IBM(R) Lotus(R) Enterprise Integrator) ユーザーズガイド』を参照してください。
LEI および DECS の両方で使用される変数
LEI と DECS で使用される環境変数は次のとおりです。
テキスト変換を制御します。アクセスするデータの種類が分かっていれば、設定内容によってパフォーマンスを改善できます。この設定は、Unicode と他のキャラクタセットとの変換にはまったく影響ありません。設定可能な数値は次の 3 つです。
LEI および DECS の以前のバージョンでは、この変数はそれぞれ Translation または DECSTranslation という名称でした。
EICenturyBoundary
文字列に含まれる年が 2 桁のみの場合の Datetime 値への変換方法を制御します。年の値が世紀境界値以上の場合は 1900 年代と見なされ、それより小さい場合は 2000 年代と見なされます。次の 3 通りの設定方法があります。
変数 EINoCenturyBoundary=1 を使用すると、EICenturyBoundary を使用しても無効になります。
LEI または DECS のインストール中に、EICenturyBoundary エントリは作成されません。
EINoCenturyBoundary
この変数を EINoCenturyBoundary=1 と設定すると、年の値はすべて 4 桁の値として処理されます。たとえば、LC LSX ステートメント New LCDatetime(1, 1, 4) は、日付として「January 1, 0004」を作成します。しかし、New LCDatetime (1,1,04) は、日付として「January 1, 2004」ではなく「January 1, 0004」を作成します。
LEI または DECS のインストール中に、EINoCenturyBoundary エントリは作成されません。
変数 EINoCenturyBoundary=1 を設定すると、EICenturyBoundary を使用しても無効になります。
EINativeText
この変数を使用して、ローカルマシンのネイティブキャラクタセットに優先する設定を指定できます。LSX では、さまざまな状況でネイティブキャラクタセットが使用されます。一方、一部の外部システムでは、常にクライアントデータでネイティブキャラクタセットが使用されていると見なされます。この変数に有効なテキスト形式文字列を設定すると、オペレーティングシステムから取得されるキャラクタセットは指定したキャラクタセットによって置き換えられます。サポートされるキャラクタセットの一覧は、付録 D に記載します。キャラクタセット名の先頭の「LCSTREAMFMT_」を取り除いて使用してください。たとえば、定数 LCSTREAMFMT_IBMCP932 が示す Code Page 932 を使用するには、次のように設定します。
メモ この変数は、IBM i の Lotus Connector for DB2 では廃止されています。リリース 8.0.2 以降、LEI および DECS では、常に Unicode を IBM i のネイティブ文字セットとして使用します。
EIMaxRTEntries
この変数は、129 個以上の RealTime アクティビティを同時に実行可能にするために追加されました。同時に実行できる Advanced RealTime アクティビティの最大数を増やすには、notes.ini ファイルに「EIRTMaxEntries=」を追加して、新しい上限値を表す整数を指定します。この行が既にある場合は、値を編集して新しい値を指定します。下限は 128 のアクティブアクティビティです。128 より小さい値を指定しても、下限の 128 は変わりません。開始したアクティビティの数が、notes.ini ファイルで指定された値を超えると、サーバーは警告メッセージを表示し、それ以降のアクティビティは開始されません。以下は notes.ini ファイルの設定例です。
EIRTMaxEntries=175
LEI のみで使用される変数
LEI をインストールするとき、notes.ini ファイルの多数の変数が設定されます。LEI に関連した notes.ini 変数について詳しくは、LEI に付属している『IBM LEI (IBM(R) Lotus(R) Enterprise Integrator) インストールガイド』を参照してください。この情報は、http://www.ibm.com/developerworks/lotus/documentation/lei でも公開されています。
LEI のみで使用される環境変数は次のとおりです。
LEI Administrator データベースのサーバー文書に記述されている LEI Server の名前を指定します。この変数の値は、LEI をインストールするときに設定されます。次に構文の例を示します。
EIName=HERMANM
EIAdminServer
LEI Administrator が存在する Domino Server の名前を指定します。この変数の値は、LEI をインストールするときに設定されます。次に構文の例を示します。
EIAdminServer=RALPHITE
EIVersion
LEI Server のバージョンを指定します。LEI をインストールするときに入力されます。次に構文の例を示します。
EIVersion=101006
DECS のみで使用される変数
DECS のみで使用される環境変数は次のとおりです。
DECS Administrator 設定文書を参照する間隔を指定します。
DECSPollingInterval=5
LC LSX のみで使用される変数
Lotus Connectors Extensions for Lotus Script (LC LSX) のみで使用される環境変数は次のとおりです。
コネクションプールを構成する構文を指定します。この構文は、Lotus Connector 名、プールサイズ、最大データソース (オプション) をコンマで区切ったリストとして指定します。すべての Connector のデフォルトのプールサイズは 20 です。オプションの最大データソース値は、単一のデータベースに対して許可される接続数の制限を示します。Connector のプールサイズを超える値を指定することはできません。たとえば、DB2 のプールサイズが 10 でデータソースの最大数が 5 の場合は、プールに維持される DB2 へのコネクションは 10 個までで、1 つのデータベースに対するコネクションは 5 個までです。データソース最大数を省略した場合は、プールサイズに等しくなります。
以下は notes.ini ファイルの設定例です。この例では、Oracle Connector と DB2 Connector に対するプール情報が指定されています。この 2 つの Connector では、それぞれ 10 個と 20 個のコネクションがプールされます。また、DB2 の場合は、1 つのデータベースへのコネクションを最高 5 個までプールできることを示しています。
EIConnectionPool=oracle,10,db2,20,5
詳しくは、Lotus Domino に付属する『Lotus Connector LotusScript Extensions ガイド』 (lsxlc.nsf) の「コネクションプーリング」を参照してください。このガイドは http://www.ibm.com/developerworks/lotus/documentation/lei からも入手できます。