LOTUS NOTES ローミングユーザー


ローミング可能な情報の種類
任意のコンピュータ上の IBMRLotus NotesR をローミングユーザーとして起動すると、ローミングサーバーからローミング対応データが取得され、作業しているコンピュータにローミングサーバーアプリケーションのローカルレプリカが作成されるか、既存のレプリカが更新されます。ローミング対象にするアプリケーションは、管理者が決めます。 Lotus Notes では、Lotus Notes プリファレンスや notes.ini ファイルの設定など、一部の情報もローミングサーバーからローカルコンピュータにコピーされます。 これらのローカルレプリカを (例えば連絡先に名前を追加するなどして) 変更すると、そのデータはスケジュールに従ってローミングレプリカに同期され、ローミングユーザーとしての作業先にしているいずれかのシステムで利用可能になります。

注: 同一の Lotus Notes セッションで Lotus Notes を起動する前に LotusR Symphony エディタを 1 つ起動すると、そのセッション中は多数の Lotus Notes プリファレンスがローミングに使用できなくなります。 現在の Lotus Notes セッションですべての Lotus Notes プリファレンスがローミングに使用できるようにするには、Lotus Notes を起動してから Lotus Symphony を起動します。

次の表は、ローミング可能なアプリケーションのリストとその説明です。 現在の構成でローミング中のファイルまたはアプリケーションを表示するには、[開く] -> [複製と同期] をクリックして、Lotus Notes アプリケーションページを開きます。
ファイルまたはアプリケーション内容
連絡先 (names.nsf)個人アドレス帳 (例えば [開く] -> [連絡先] をクリックして出力したもの) が入ります。以下のデータが含まれます。
  • ユーザー ID (組織が複製を許可していて、管理者が複製するように指定している場合)
  • ユーザー辞書 (添付ファイルとして)
  • notes.ini ファイルの設定

注: ユーザー ID ファイルは複製されるので、修正時 (Lotus Notes パスワードの変更など) に別のコンピュータにコピーする必要はありません。 ただし、変更したパスワードが複製が行われるまでは使用できないことがあります。 その場合は、前のパスワードを使用してください。
ブックマーク (bookmark.nsf)個人のブックマーク (例えば [開く] -> [お気に入りブックマーク] をクリックして出力したもの) が入ります。以下のデータが含まれています。
  • Lotus Notes ホームページ
  • 変更したツールバーのプリファレンス
  • 変更可能なアプリケーション内で変更したフレームセットの設定
ノートブック (notebook.nsf、以前の journal.nsf)ノートブック (以前は個人ジャーナルと呼んでいたもの) の内容が入ります。 notebook.nsf または journal.nsf というアプリケーションがローミングされます。 ノートブック名で、[開く] -> [ホームページのオプション] -> [ホーム] -> [ノートブックの設定] をクリックします。
フィードサブスクリプション (localfeedcontent.nsf)個人のフィードサブスクリプションが入ります。
Eclipse プラグインのデータと設定 (roamingdata.nsf)Eclipse プラグインの、ローミングに使用できるデータおよび設定が入ります。

roamingdata.nsf アプリケーションは、ローカルデータディレクトリに複製されます。

Eclipse ベースのプリファレンスは、roamingdata.nsf から抽出されて、ローカルシステム上の <install_dir>\data\workspace\.metadata\.plugins\org.eclipse.core.runtime\settings にコピーされます。

Eclipse ベースのプラグインデータは、roamingdata.nsf から抽出されて、ローカルシステム上の <install_dir>\data\workspace\.metadata\.plugins にコピーされます。

注: ローミングに使用できる Lotus Notes プラグインのデータと設定は、Lotus Domino Administrator インフォメーションセンター (publib.boulder.ibm.com/infocenter/domhelp/v8r0/index.jsp) のトピック「ローミング可能な Eclipse プラグインのデータと設定」にリストされています。

user.dic、user.id、一部の notes.ini 設定管理者が設定した場合は、辞書、暗号化された Lotus Notes パスワードファイル、および一部の notes.ini ファイル設定をローミング対応にすることができます。 これらは連絡先アプリケーションに保管することもできます。
Lotus Notes ワークスペース (bookmark.nsf)最初に、ある 1 つのクライアント上のワークスペースタブおよびチックレットが、ローミングユーザーとして作業するその他のクライアントに複製されるように、Lotus Notes ワークスペースをローミングできます。 ワークスペースを初めて複製した後、その後の複製では、ローミング構成内で作業の対象にしているクライアントに関係なく、使用している bookmark.nsf アプリケーションを介して、すべてのワークスペースタブおよびチックレットが互いに同期状態を維持します。 ワークスペースのローミングを有効にするため、desktop8.ndk の内容は bookmark.nsf に取り込まれます。 desktop8.ndk テンプレートを複製することはできないため、ワークスペースのローミングは、bookmark.nsf アプリケーションを意図的に使用して実行します。